カンファレンスや学会形式の配信は、一人の登壇者が話す通常のセミナーとは、準備すべきポイントがいくつも異なります。登壇者の人数、進行のタイムテーブル、会場での質疑応答など、形式ならではの特徴を踏まえて設計しないと、当日になって想定外の対応に追われることになります。今回は、カンファレンス・学会形式の配信で特に気をつけているポイントを紹介します。

登壇者が多い形式ならではの「切り替え」設計

カンファレンスや学会では、一日のうちに何人もの登壇者が入れ替わり立ち替わり登壇します。それぞれが自分のパソコンでスライドを用意していることも多く、登壇者が変わるたびに映像・音声の接続を切り替える必要があります。この切り替えに時間がかかると、会場にいる参加者だけでなく、配信を見ている視聴者にも間延びした印象を与えてしまいます。事前に登壇者ごとの接続方式を確認し、スムーズに切り替えられる機材構成を組んでおくことが重要です。

分刻みのタイムテーブルを守るための進行体制

通常のセミナーであれば多少の時間の前後は調整しやすいですが、カンファレンスや学会は複数のセッションが分刻みのタイムテーブルで組まれていることがほとんどです。一つのセッションが押すと、後続の登壇者すべてに影響が及びます。配信側でも、進行を管理する担当者と密に連携し、時間の経過を登壇者に分かりやすく伝える仕組み(残り時間の表示など)を用意しておくと、タイムテーブル全体の安定につながります。

会場マイクを使った質疑応答への対応

学会形式の配信で特に気をつけたいのが、質疑応答の時間です。会場では基本的にワイヤレスマイクが使われ、マイクランナーと呼ばれるスタッフが、質問したい参加者のもとへ直接マイクを運んでいく形式が多く採られています。登壇者用のマイクだけを拾っていると、こうした質問の内容が配信側にまったく届かないという事態が起こります。会場内にどうマイクを配置し、質問者の声も含めて音声をきちんとミックスするか、事前に設計しておく必要があります。

複数セッション・分科会がある場合の対応方針

大規模なカンファレンスや学会では、メインホールでの発表と並行して、複数の分科会(パラレルセッション)が別会場で行われることも珍しくありません。すべてのセッションを配信するのか、メインセッションのみに絞るのか、あるいは会場ごとにカメラ・スイッチャーをどう配置するのかは、主催者様の目的や予算によって変わってきます。早い段階で配信対象の範囲を主催者様とすり合わせておくことが、当日の混乱を防ぐポイントです。

まとめ

カンファレンス・学会形式の配信は、登壇者の切り替え、分刻みの進行、会場マイクでの質疑応答、複数セッションへの対応など、通常のセミナー配信にはない準備が必要になります。形式特有の難しさを踏まえた設計ができるかどうかが、当日の安定した進行を左右します。

ハイパーボーダーでは、カンファレンス・学会形式の配信代行にも対応しております。会場の規模やセッション構成に応じたご提案が可能ですので、お気軽にご相談ください。

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